2018年5月、ウエリスオリーブ東村山富士見町と同時に、併設のデイサービスもオープン。そのデイサービスの施設管理者として、これまで育んできた経験と人間力を開設時からフル稼働させています。
「福祉を専攻していた大学時代に、有料老人ホームでバイトをして以降、ずっと介護業界を貫いています。今の仕事が天職と信じていますが、幼い頃はモトクロスのレーサーになりたかったんですよ」
なんとバイクに乗り始めたのは6歳頃。学生時代には、ラクロスやストリートホッケーといったスポーツに挑まれていたそうです。
「4歳の時に父親の仕事の都合で渡米し、約10年間を米国で過ごしました。帰国後のことはあまり考えになかったのか、家庭内での会話は、母親以外とは英語でした」
そして、一家の帰国が突然決まり、中学3年生の3学期に編入。
「カルチャーショックでした。読み書きはもちろん、会話も厳しい状況で、高校1年生の一年間は、日本語の勉強に費やしました」
日本語をしっかりと習得し、テレビを楽しめるようになった高校2年生の春、運命の出会いがありました。病気で聴覚を失った主人公を中心に展開される青春ドラマ『オレンジデイズ』との出会いです。
〝福祉〟という言葉、業界をこのドラマで知り、そこからまっすぐにこの世界を歩むことになりました。
「きっかけがテレビドラマというのも恥ずかしいですが、自分を偽れませんから。公私にわたり、ありのままの自分でいることを大事にしているのです」
米国育ちのため、日本で起きた出来事や伝統文化に疎いところもあるといいます。しかし、それを障がいと感じたことはないそうです。
「本などで知識を得られるでしょうが、人生の師と仰ぐ方々に接する機会に恵まれていますから。デイサービスのご利用者様には、様々なことを教えていただいています。思い出話にも刺激を受けますし、いつも興味深く拝聴しています」
学びの師がいつも笑顔で、楽しく過ごされることを願い、体調の観察は当然ながら、お一人おひとりの個性を尊重して接することを大切にしています。また、開設時から福祉窓口の訪問を続け、「私たちにできることはないか」とここでも耳を傾けています。この傾聴の姿勢と受容の心が、接する方々の心を溶かすのでしょう。
この仕事以外は考えられません!
大学時代から、介護業界に情熱を注ぎ続けています。
つい最近、結婚しました
料理もします。洋食は私の担当なんです。
〈抱いている夢は…〉
誰もが住みやすい、安心・安全な街をつくる!
「保育園、高齢者住宅、教育や医療の施設などの福祉事業全体を民間企業が都市計画に落とし込み、住みやすい地域づくりができるのでは。仕組みづくりから携わりたいです!」