vol.27

スタッフ紹介

まちライブラリー:野村千里さん

ウエリスオリーブで一番最初に〈まちライブラリー〉が併設されたのは、ウエリスオリーブ武蔵野関町でした。
「2017年10月のまちびらきイベントで、ご入居者さま、近隣の皆さまへ〈まちライブラリー〉のご案内をさせていただきました」


〈まちライブラリー〉は、利用者が本を持ち寄り寄贈、蔵書が増え成長していく私設図書館です。

「特長は、持ち寄った寄贈本にメッセージを添えるところ。次に読んだ方が感想カードにメッセージを残し書き連ねることで、本が人と人をつないでいくのです」


ウエリスオリーブに配置のスタッフは書架図書の管理、寄贈本の登録のほか、茶話会をはじめ、さまざまなイベントの企画・実施やサークル活動支援もしています。


「母方の実家が本屋さんだったこともあり、幼い頃から本のある世界が当たり前。母は図書館へも週一回連れて行ってくれました。レコード付属の本が特に大好きで、朗読を聴きながらひたすらページをめくりました。中高一貫して図書委員を務め、学校司書に勧められ読書感想文コンクールにも挑戦。中学生では『花埋み(はなうずみ)』で千葉県代表となり、高校生で最優秀全国図書委員長賞を受賞しました」


お住まいのマンションでも図書委員として住民同士をつなぎ、イベントで盛り上げる実行力のある野村さん。〈まちライブラリー〉の提唱者、礒井純充さんと出会ったのは図書館ではなく、寺社でのイベントだったとのこと。


「神谷町のあるお寺さんではいろいろなイベントや傾聴サービスもあり、興味を持っていました。本のイベントの案内を受け参加し、その時は礒井さんとフェイスブックで友だちになっただけ。しばらくして、仕事を辞めたことをフェイスブック上で報告すると、すぐにメッセージが届いたのです」


大阪で展開がはじまっていた〈まちライブラリー〉の仕組みを丁寧に説明され、東京スタッフ第一号に選任されたのです。


「あれは10年ほど前のことでしたね。運営しながら〈まちライブラリー〉とは、を理解していきました。徐々にスタッフは増え、今では約30名が東京で活動しています」


4か所のウエリスオリーブで活躍中の野村さん、「それぞれで蔵書内容の雰囲気が異なることも面白いし、ご入居者さまのお話はとても勉強になり、世界がぐんと広がります」と笑顔で話してくれました。


本を中心に人の輪が広がる〈まちライブラリー〉に、ぜひお立ち寄りください。スタッフ一同、ご入居者さまの来館をお待ちしています。

少しだけ家族のご紹介

4年前に病に倒れ、完全復帰後にはじまった、年に一度の家族4人での旅行。今年は西表島へ。
昔飼っていたペット、ハリネズミの〈つむぎ〉。野村さんの名札のモチーフのハリネズミはこの子から。

野村さんのおすすめ!

ウエリスオリーブ津田沼で
一番メッセージが多い一冊!
『博士の愛した数式』
新潮社/小川洋子著
ウエリスオリーブ津田沼で
野村さんが好きな一冊!
『最初の質問』
講談社/詩・長田弘、絵・いせひでこ

壮大な作品…『RRR』『バーフバリ』『恋する輪廻』

社会的作品…『きっと、うまくいく』『パッドマン』

ハートフル・面白い…『あなたの名前を呼べたなら』『マダム・イン・ニューヨーク』『地上の星たち』『マッキー』『人生は二度とない』『ディア・ライフ』『ハッピーニューイヤ―』 

推し俳優(出演作品)
ナワーズッディーン・シッディーキー(『女神は二度微笑む』)
シャー・ルク・カーン(『恋する輪廻』)
アーミル・カーン(『地上の星たち』)

まちライブラリーとは?

「まちライブラリー」は、「本」を通した「人」との出会いの場。 みんなで持ち寄った本で共有本棚を作ります。 持ち寄った本には寄贈者がメッセージを残して、 次に読んだ人が感想を書き連ねていきます。

〈まちライブラリー〉提唱者
礒井純充(いそい・よしみつ)さんプロフィール

〈まちライブラリー〉提唱者
礒井純充(いそい・よしみつ)さんプロフィール
1981年、森ビル株式会社入社。社会人教育機関「アーク都市塾」や産学連携の会員制図書館「六本木アカデミーヒルズ」などを立ち上げる。2011年より、本を介して人と人がつながる場「まちライブラリー」の提唱者として活動を続ける。第1号館は大阪の実家で開設。

イベントの一例をご紹介!

2022年1月から毎月1回、第4水曜日に実施しています。絵手紙の未経験者も参加され、描き方にはあまりこだわらず、自分らしく自由に創作を楽しまれています。絵の素材は切り花や野菜、果物など季節のものをご用意。道具の準備や片づけは、ご参加の皆さまで和気あいあいとされています」(ウエリスオリーブ成城学園前)
「2023年8月にはじまった月例コリントゲーム大会は、毎回20名前後が参加される人気イベント。今年6月に第19回目を迎えました。1ゲームに一人10個のビー玉をはじき、2ゲームの合計点数を競います。ゲーム後は茶菓子をご提供してのお茶会も催し、ご入居者さま同士の交流機会となっています」(ウエリスオリーブ武蔵野関町)
「ボランティアスタッフが小物雑貨の作り方をご案内し、一緒に制作する活動です。ネットで調べて作成した見本をお見せし、材料はご相談して100円均一で調達。日頃お世話になっている方やお孫さんへのちょっとした贈り物として、たくさん作られる方も!」(ウエリスオリーブ東村山富士見町)
フェイクレザーの小物入れとマスキングテープで作るキーホルダー

思い出深い一冊を皆様と共有しませんか?

「つなぐカフェ オリーブ」に併設のまちライブラリーで、本の寄贈(植本)を受け付けております!