vol.13

しっかり運動!介護予防塾

健康寿命を延ばすために運動を!

後期高齢者の要介護の原因の約4割は、筋骨格系の機能低下にあります。筋骨格系とは、大きくまとめると人体を形づくる筋肉、骨、関節のことをいいます。これに認知症を合わせると、要介護の原因の約6割となります。加齢による機能低下は仕方ないと思われがちですが、運動で筋骨格系の機能改善はもとより、強化をすることも可能です。また、体力がつくと共にやる気が出てくる、食欲が湧く、知的生活習慣や社会的ネットワークも生まれるといった相乗効果から、認知症予防にも大いに期待できます。しかし、いきなり高負荷を掛ける運動を始めるのは、かえって危険です。まずは、体の柔軟性を高めるところから始めましょう!
提供/セントラルスポーツ株式会社健康サポート部

やってみよう!椅子に座ってストレッチング

首を左右に倒す、回す。肩を上げ下げ、回すといった準備的なストレッチをしてから、以下のストレッチに挑戦しましょう!

(1)背中のストレッチ

胸の前で組んだ手を前方に出し、頭を下げてへそをのぞくようにする。(8秒)

(2)胸のストレッチ

イスの背もたれ(座面後部)に手を置き、胸を前に押し出すようにする。(8秒)

(3)足のストレッチ

イスに浅く座り、片足のかかとを前方に置いて、上体を前に倒す。(8秒)

(4)臀部のストレッチ

膝を抱え、胸元に引き寄せる。膝に痛みがある方は、手の位置を大腿部裏側にします。(8秒)

【注意】運動中は呼吸を止めないようにし、反動を使わずにゆっくりと行いましょう。楽にできる回数からはじめ、徐々に回数・セット数を増やしましょう。