vol.16

特集企画

災害時に役立つ知識と技術

地域の方と共に学ぶセミナーを開催!

ウエリスオリーブ津田沼では、ご入居者様と地域町会の方々の交流の機会ともなるセミナーを定期的に開催しています。2019年12月の回では、日本赤十字社千葉県支部から二人の講師をお招きし、「災害時高齢者生活支援講習」を実施しました。万一の災害に備え、地域互助となる知識と技術を身につける機会となりました。災害時で特に大事なことは、感染の予防を心がけること。そして、自分は大丈夫と思わないことだそうです。
ここでは、1時間半にわたった講習内容の一部をご紹介します。

感染症予防には、手洗いとうがいが一番! 講師をまねて練習しました。
スカーフを三角に2つ折りにし、両端を首の後ろで結んで三角巾に。「非常用持ち出し袋に一枚入れておこう」の声も。
ご入居者様と町会の方々が一緒になって、お互いに行うマッサージも体験しました。

限られた物資で少しでも快適に過ごす工夫

手洗い・うがいに加え、咳エチケットは、災害時はもとより常日頃の感染対策として有効です!

手洗いの仕方

流水で手をぬらす。
ハンドソープを手のひらに出す。
手のひらをこすり合わせ、よく泡立てる。
両手で指の側面、股をよくこする。
手の甲と指の背をもう一方の手のひらでこする。(両手)
指先を立て手のひらをこすり、爪の間の汚れも落とす。(両手)
親指をもう一方の手でねじってこする。(両手)
手首をもう一方の手でねじってこする。(両手)
流水でよくすすぐ。
ペーパータオルなどで水分を拭い、乾燥させる。

POINT

手順1〜9を繰り返す2度洗いが効果的!

流水を使えず、アルコール除菌剤のみで行う場合は、手順2〜8の手の動作を2回行い、よく手を乾燥させます。手洗いは風邪やインフルエンザなどの感染症の予防のほか、食中毒の予防にもとても有効ですので、しっかりとこまめに行いましょう。

うがいの仕方

正面を向いたままブクブクし、口内の食べかすや菌などを浮かせて吐き出す。
顔を天井へ向け、口を開けガラガラとうがいをし、水を吐き出す。

POINT

ブクブクうがいとガラガラうがい両方行います!

ガラガラうがいは、10〜15秒程度、声を出しながら行います。「あいうえお、かきくけこ、さしすせそ、たちつてと」をゆっくりと発声! 2回以上行いましょう。

感染対策には「咳エチケット」も重要!

感染症は(1)病原体(感染源)(2)感染経路(3)宿主の3つの要因が揃うことで感染します。病原体を持ち込まない、持ち出さない、拡げないことが感染制御の基本となります。感染経路の遮断には、手洗い・うがいに加え、咳エチケットも徹底しましょう。

咳やくしゃみをしている場合

■ 口や鼻を覆うためマスクを着用します。
■ マスクがない時には、ティッシュやハンカチで口や鼻を覆います。
■ 手元に何もなく、とっさの時は、袖で口や鼻を覆います。
出典/「高齢者介護施設における感染対策マニュアル改訂版」2019年3月(厚生労働省)