仕事に大切なこととは
生まれ育った港町を離れ、都会の荒波へ飛び込んだのは、大学進学のためでした。その後、社会人経験を積む中で福祉の世界を知り、20代で医療・介護業界へ転身。ソーシャルワーカーを経て、2019年2月に「ウエリスオリーブ町田中町」の支配人に着任しました。
これまでソーシャルワーカーとして、療養や生活をする上でさまざまな課題を抱える方々をサポートしてきました。サービスや社会制度の活用提案、生活環境の整備など、仕事では広範囲な専門知識を必要としますが、一番大切なのは日々の対話で心を通わせることです。介護においても、サービスを提供する側と受け取る側で心のキャッチボールをして、理解や信頼を育んでいます。お互いに歩み寄り、協力し合って成り立つこの関係を強固にするため、ご入居者様に寄り添いたいと思っています。
日常に素敵な楽しみを
サービス付き高齢者向け住宅である「ウエリスオリーブ町田中町」では、居室で料理をしたり、ご家族やご友人を招いたり、これまでの住まいと同じように暮らせます。好きな時間に外出も長期の旅行もできます。実際、ご入居者様同士でお出かけされたり、遠方まで足を運ばれる方もいらっしゃいます。そうした穏やかな日常の中に、非日常的な楽しみを添えられたらと、私自身もわくわくしながらイベントを企画しています。楽器や歌の生演奏といった、その場でしか味わえないライブ感を味わっていただきたいです。
また、イベントに関わらず、今だからできること、継続してできること、どちらの視点も持ち合わせて、これからの「ウエリスオリーブ町田中町」を形づくっていきたいと考えています。ご入居者様のため積極的に行動し、進めていくうちに困難が生じたら、すぐに軌道修正をして対処できる柔軟性も大事です。こうした考えをスタッフと共有する大切さも実感しています。
郷里を大切に思う心
港町生まれということもあり、ふと海を見たくなる瞬間があります。そうした時には、西伊豆の定宿を訪れています。景色が郷里とどことなく似ていて、落ち着くのです。湯に浸かって疲れを流し、新鮮な刺身で一杯。それだけで至極の時を過ごせます。もちろん、年に何度かは帰郷しています。
郷里のある東北へ向ける関心は、震災から数年経った今なお強く、なかなか進まない復興に心を痛めながら、自分にできる支援の道を探しています。もともとグルメ好きですし、食事や旅に出た先で、東北産のものがあれば迷わず選びます。
『奥の細道』にも登場する、野生の鹿や猿のいる金華山、その向こうに広がる好漁場の金華山沖、そうした変わらぬ風景を広くご紹介したい気持ちもあります。ご入居の皆様とも、思い出話などを交わして、それぞれの郷里を大切に思う心を通わせていきたいです。
趣味はグルメ散歩
お薦め!石巻グルメ
金華山沖の金華サバ
産金の地、東奥の三大霊場の一つである金華山。この沖は古くから優れた漁場で、金華サバで有名!
日高見(ひたかみ)
メニューで見つけたら、必ず注文するという日本酒の「日高見」。「魚でやるなら日高見だっちゃ」をキャッチフレーズに宮城県石巻市清水町の平孝酒造が醸す逸品です。(左:超辛口純米酒、右:天竺愛山純米吟醸)