知っておきたい防災知識! こんなところに注意しましょう!
薄型テレビの転倒や落下の原因
(1)大きな地震でテレビ台とその上のテレビが揺れたため。
耐震試験に一般的に使用される阪神・淡路大震災の地震波を再現し、震度6弱相当の揺れでどのように変化するか実験したところ、テレビの大きさや転倒防止対策の方法によって異なる結果が得られました。
左から32V型、50V型、42V型の薄型テレビをテレビ台の上に設置し、震度6弱相当の揺れを加える実験を行った。
【転倒防止対策なし】
約5秒で左の2台が前方に落下。一度静止し、2回目の揺れから約5秒後に右の1台も落下した。
【粘着マットで台に固定】
テレビ本体は揺れたが、移動や転倒することはなかった。(約15秒加振)
【ネジやバンドで台に固定】
50V型が後方に移動したが、前方へ移動や転倒はなかった。(約15秒加振)
(2)テレビ台やテレビに体がうっかりぶつかってしまった。
東京都生活文化局消費生活部の実験によると、粘着マットでテレビ台に固定しただけでは、1〜2歳児の引く力でテレビが転倒する危険性が認められました。
【!】ネジかボルトでテレビ本体をテレビ台と連結して、転倒防止対策をしましょう。
出典/独立行政法人国民生活センター