ヨガをするときに大切なことは「今の体や心の様子を感じること」と小澤めぐみ先生。今日の体の調子はどうかな? ここを伸ばしたら気持ちが良いかな? 少しこわばっている? 一つひとつ体に問い掛けると、心身の変化や偏りが見えてくるそうです。
当日は簡単なウォームアップで皆様の表情が柔らかくなったところで、椅子に座った基本姿勢「山のポーズ」を行いました。一見すると、ただ椅子に座っているだけですが、下半身は山の裾野のように安定し、上半身は空を漂う風のように、力が抜けて軽やかなイメージをしています。ヨガでは、自然や動物の真似をするなど、イメージを大切にするそうです!
姿勢を整えたり、簡単な動きを呼吸に合わせて丁寧にゆっくり行うことで、神経が静まり、意識は体へ向かっていきます。体の左右差を感じたり、心拍を感じたり、自分と向き合う、まさに自分のためだけの贅沢な時間です。
体をねじるポーズは、腰回りの緊張を緩めるだけではなく、内臓を活性化する働きも。お腹をねじることで、内臓も雑巾を絞ったような状態になっているそうです。さらに内臓を意識して呼吸をすると、「今、お腹がなった!」と早速反応のある方も出てきました。
「腹式呼吸が難しければ、自然呼吸で構いません。頑張りすぎて息を止めていたら、息を吐いてみましょう。筋肉が弛緩して、痛みやコリがほぐれますよ」(小澤先生)。
小澤先生が指導する「体ほぐしヨガ」は、下半身をしっかりほぐすことを重要視しています。第二の心臓と呼ばれるふくらはぎのほか、足の付け根、膝裏などリンパ管や血管が集まっている部分をよくほぐすことで、脚全体が温まり軽く感じるだけではなく、全身の血流も良くなるのです。
ゆっくりとほぐし始めて10分ほどすると、「ポカポカする」の声があちこちから。約1時間半のレッスン後には、皆様の表情が一段明るくなったよう。「義務と思わず、思い出したときに行えば良い」とのアドバイスに、「それならできそう!」と笑い声も上がりました。