血液中の赤血球が正常よりも少なくなってしまうと貧血を起こします。
赤血球の主成分は鉄分を含む赤いヘモグロビンです。寿命は約120日といわれ、毎日少しずつ、古くなった赤血球は壊され、新しく作られます。この代謝で損失する鉄分は1日約1㎎。損失した分を食事から補う必要があります。赤血球によって酸素が体を巡り、私たちは活動できます。赤血球を増やすことで酸素が体に行き渡るようになり、正常な体温を保てる状態になるのです。
貧血はその原因によっていくつかの種類に分けることができますが、鉄分不足から起こる「鉄欠乏性貧血」がもっとも多いです。赤血球の主成分であるヘモグロビンは、主に鉄分を含む色素とタンパク質が結合してできています。鉄分を効率的に摂取するコツをおさえて、食べる物、料理のレシピ選びに活用しましょう!
鉄分を効率的に摂取するためには?
鉄分には2種類ある
ヘム鉄 | 非ヘム鉄 | |
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含まれる食品 | 動物性食品(レバー、あさりなど) | 植物性食品(ひじき、ホウレンソウなど) |
体内への吸収率 | 10〜20% | 2〜5% |
鉄分の1日の推奨摂取量:男性7.5㎎、女性6.5㎎
鉄分以外に必要な栄養素
- タンパク質が必要。鉄分も多い食品がお薦め! 牛肉、レバー、あさり、カツオなどの赤身魚など
- 赤血球を作る段階で、葉酸とビタミンB12が必要。ブロッコリー、納豆、レバー、魚介類、チーズなど
鉄分の吸収率を高める栄養素
ビタミンCで吸収率をアップ。緑黄色野菜、果物など