vol.27

自分史

相澤 紘史さん「社会貢献に身を尽くす人生」

学生時代から東南アジアに興味を持ち、自分の身を役立てたいと切望された相澤さん。今も広く世界とつながる、とてもアクティブな人生をうかがいました。

外国語がとても堪能とのこと。

相澤さん大学のゼミでのテーマは、東南アジア経済でした。日本人が海外渡航できるようになった頃で、必須と思い英語を勉強しました。あとは、仕事での赴任地でいくつか。ポルトガル語、ドイツ語、スペイン語、中国語などですね。

学生の頃から世界を見ていたのですね。

相澤さん大学最後の春休み、東南アジアへ一人で渡りました。当時のエアチケット代は東京に一軒家が買えるほど高額で、私はフランス行きの船に乗って途中下船。三等室は船底で、夢を持った若者がたくさんいました。今もメールを交わすよい仲間です。

海外生活は長かったのですか?

相澤さん入社10年ほどで国際業務に就き、欧米で資金調達や社の役員に同行し通訳もしました。一番長かったのはブラジルで、国民食〝フェジョアーダ〟という豆入り煮込み肉料理やダイナミックに串焼きにする〝シュラスコ〟はお薦めです。

グルメ家なんですね。

相澤さんいえいえ(笑)。趣味といえば私は自然が好きで、山歩き、冬山登山やスキー三昧。冬の山は本当に美しく、雪原に点々とした動物の足跡にも感動します。国内外問わず、決まった仲間に登山プランを提案し、出かけていました。

今はお休み中?

相澤さんええ。昨秋のこと、友人の誕生日パーティーに招待されイタリアのベニスをめざしました。途中、友人の都合で予定変更となり、他所も巡り調整したのですが、寒暖差が激しくて。帰国後に脳出血で倒れ、4か月入院しました。

入院中、リハビリを頑張られたのですね。

相澤さん正月もリハビリをしましたよ。右側こそ不便ではありますが、こうして自分の足で歩けています。今も会合に参加するため都内へ出かけることもあります。

都内で会合ですか?

相澤さん実は、定年退職後に誘われて国際NGOに入職、副理事長は卒業させてもらい、今は顧問を務めています。

どのような関係の?

相澤さん海外支援です。アジアを中心に自然エネルギー発電施設の建設や学校教育支援ではパソコン提供など。教育が後の人材育成になり、社会発展へつながります。

素晴らしいですね!

相澤さん外出機会も多く、自由に暮らせる場所を求めていました。安心で安全、かつ快適な住まいで、自宅に近いこちらを選びました。今の目標は、リハビリに取り組み、アクティブな日常を取り戻すことです。

日光の雪山で動物の足跡を探しながら。
氷河を眺めながら登山し、山小屋ブレスラウアー・ヒュッテへも。標高は2,844m。(オーストリア・アルプスにて)
オーストリアの山では、10月に大雪に見舞われることも多い。