家族の通院をきっかけに、将来の介護の必要性を感じ、専門学校ではなく、実地で知識と技術を体得する道を迷わず選びました。
「まだ子育て中で、最初は特別養護老人ホームにパートとして入職。そこで働きながら介護職員資格を取得し、次に介護事業所の登録ヘルパーになりました」
経験を次へと役立てるための邁進の始まりです。さらに経験を積み上げて、訪問介護事業所でサービス提供責任者と管理者も務め、向上心と努力の結果、現職であるケアマネジャーの資格も取得しました。
「介護職員としての経験は活きています。ただ、ケアマネジャーは俯瞰的に全体を見なければ、介護支援につなげられません」
お一人おひとり、それぞれの生活を支えるため、医療・看護・介護をつなぎ、社会福祉制度の活用も職務となります。その中で重要視しているのは、ご家族との関係性。「ご利用者様とご家族の関係も大事」と言うのは、ご家族内での意見の合致が、求める生活の実現に関わるからだそう。
「何事も一人では成し遂げられません。悩みの傾聴に努め、ケアプランを作成しますが、介護サポートの内容は適切か、見直しが必要か、私一人で良策と思って動けばただの押し付けになります」
改善点を見出すためには、色々な専門家に意見を求めること。チームでの話し合いも重要。そうすることで、「視野がぐっと広がるんです」。チーム内でも信頼関係が成り立ってこそ、「どんなことでも相談し合えるのだと思います」。
事務室では、ご入居者様と一番接点の多いコンシェルジュやケアスタッフから情報を収集、ケアマネジャーとの共有が日々行われています。そのため、「ご担当ではなくても廊下で出会うご入居者様が、頭に入っている情報よりもお元気そうなら嬉しくもなります」。
ウエリスオリーブ東村山富士見町には、自立型と介護型の居室があり、自立生活が厳しくなれば移り住みができます。「私から勧めることもあります。併設のデイサービスでご一緒の方も、介護型居室にお住まいだったと分かり安心したという話もありました」。全く見知らぬ環境への転居ではないことは、「ご本人にとって安心要素」と寄り添う気持ちも大切にしています。頼れるケアマネジャーとしての活躍は、これからも続きます。
最近の贅沢といえば、ゆったりとカフェで過ごすこと
御朱印に興味があり、ご主人とよく出かける先は鎌倉。「食事もおいしくて、雰囲気のよいお店が多い」ことも鎌倉へ行きたくなる理由だそう。右の本は小旅行のお供、オズマガジンムック『ひとり鎌倉さんぽ』(スターツ出版)。
コロナ禍が収束したら…
“遠方に住む義母に、ひ孫たちを会わせたい!”
新型コロナのこの状況となってから生まれた2人のお孫さんの世話は大変でも「すごく幸せ!」。右の写真は娘さんご家族と一緒にランチ&ショッピングで二子玉川へ行った際のもの。右端はとても社交的なご主人です。