幸せと安心を届ける仕事
大学で教職免許を得て、飛び込んだのは金融業界でした。社会勉強をしたい気持ちが強かったからです。実際、様々な業種の方と接し、多くを学びました。そこから、「人に喜んでもらえる仕事に就きたい」とお花に関わる業界へ転身。お花を受け取って喜ばない方はいないでしょう。
お花を通じ幸せを届ける仕事を長く続けましたが、もっと踏み込むためにさらなる転身を図りました。それがこの介護業界です。興味を持ったのは、医療機関に長く勤める身内の影響もありました。介護福祉は、お花では差し上げられなかった「安心」を守る仕事でもあるのです。
離職後に介護学校で学び、最初はデイサービスで相談員を経験しました。訪問介護事業所ではサービス提供責任者および管理者として、介護サービスの提供とスタッフの管理・指導を行いました。ウエリスオリーブ東村山富士見町の支配人に就任する前は、ウエリスオリーブ武蔵野関町に配属された時期もあります。
地域に貢献できる場所に
ウエリスオリーブ東村山富士見町が開業した今年の5月、関係者が集まった際に申し上げたことが、私のの目標です。「10年先、20年先も、地域に愛されるサービス付き高齢者向け住宅となること」。実現をめざし、土台を築くため諸所で働きかけています。地域包括支援センターとも連携し、介護予防支援の取り組みをすでに始めています。今後、月2回の頻度で、地域の方も参加できる介護予防体操やヨガなどを実施する予定です。デイサービスが休業の週末利用で、ご入居者様と地域の方の交流を図れればと考えています。併設のまちライブラリーを活用して、多世代交流の機会増進も実現していきたいです。
人を信じて任せる
性格や考え方は人それぞれなのは当然ですが、接する方々のお役に立ちたいと願う気持ちは一緒。介護サービスを提供するスタッフは、介護職歴の長いプロ集団です。私は自主性を尊重し、業務の充実や改善に奮闘する姿を見守っています。シフト制のため、全員が顔を合わせる機会は、ほぼありません。しかし、申し送り以外に連絡帳も活用して、意見交換や改善案の模索、実践など見事にチームプレーができているのです。
一つ事例をご紹介しますと、食堂ラウンジの席替えがあります。たまに食堂のテーブルと椅子の配置を変更するのです。決まった席を好まれるご入居者様もいらっしゃいますが、テーブルと椅子の位置が変わるだけで、あたかも異なる空間が出現したような新鮮味が湧くようです。ご入居者様の間で、新しい交流が生まれるきっかけにもなっています。用事がなければ居室へ戻られる方が多かったところ、今では食後には茶話会となり、食堂ラウンジにはとても楽しそうな空気が流れています。ご入居者様同士で心地よい会話が生まれるよう、スタッフが心を配ってきたところも大きいでしょう。
幸せを感じるとき
元来、物事にあたる際は集中する方です。情熱を傾け、熱中しているという言い方が合っているかもしれません。今、支配人として職務に就いているとき、心から幸せを感じています。甘いものを食べているときも、幸せを噛み締めています。