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イベントリポート

笑顔で健康「顔筋マッサージ」教室開催!

顔の筋肉には、皺眉筋、眼輪筋、咬筋などがあり、その種類は30以上ともいわれています。筋肉は複雑に重なり合い、頭蓋の骨と骨、骨と皮膚をつなぎ、様々な表情を作り出します。顔の左右で対称に筋肉はついていますが、咀嚼時の顎の使い方や頬杖をつくといった癖などで、筋肉も頭蓋骨も歪んでいることは珍しくありません。しかし、「放っておけば心身へ影響を及ぼす」と、顔筋マッサージ(=歪み矯正)の必要性を古山えり子先生は訴えます。

特に顔は大事な脳に非常に近い部位。筋肉と頭蓋骨の歪みが、頭痛やめまいの原因だとしても不思議ではありません。起床時になんだかだるい、頭が重いという不調は、顔の筋肉のこわばりが頭蓋骨を圧迫しているからかもしれません。だとすれば、寝ている間にこわばった顔の筋肉をほぐし、歪みの矯正で、朝からスッキリできそうです。

顔筋マッサージのポイントは、2つあります。まずは、力の入れ方。こわばっているからといって、肩をもむように力を込めるのはご法度。「顔の筋肉はとても薄いものですし、いくつかに分かれている頭蓋骨はとても動きやすいもの。壊れ物を扱うように、優しくなでるようにほぐします」(古山先生)。

もう一点は、息をゆっくりと吸いながら行うこと。「頭蓋骨は息を吸うときに緩みます。正しい位置へ矯正しやすくなり、その結果、脳の髄液と血液が循環しやすくなります」(古山先生)。

もう一つ大事なことがあると古山先生。「顔の筋肉は、首、肩、背中の筋肉と密接に関連し合っています。それらの筋肉を緩めてあげると、顔筋マッサージの効果がより大きくなります」。

顔筋マッサージ教室では、準備体操として、顔を手のひらで優しくなでる、「あっかんべー」の後に「あっぷっぷー」。舌を突き出すのも頰を膨らますのも日常生活ではない動作で、「結構しんどい」「つりそう」と、普段使っていない筋肉の存在を実感されたご様子。続けて行われた美容の顔筋マッサージでは、「シワの原因は水と脂分不足」と習いました。「適度な刺激で肌から分泌される汗と皮脂で乳化剤ができ、それが天然の保湿クリームとなる」との古山先生の言葉に半信半疑の皆様でしたが、終わる頃には天然保湿成分でお肌はツヤツヤ。顔の筋肉はほぐれて笑顔は優しく、チークが必要ないくらい頰はほんのりピンク色に。笑いあふれる教室で、免疫力もぐっとアップしたようでした。

目の下の腫れぼったさ解消と目尻のシワを薄く!と願いを込めて、でも指先に力は入れず、ゆっくりと優しくなでます。